3者会談は約8分間にとどまった。首相は会談後、首相官邸で記者団に対し「厳しい局面だが、国家国民のために、3人で力を合わせて頑張ろうと打ち合わせた」と述べ、続投に重ねて意欲を表明。「首相続投を確認したのか」との質問に対し、「当然だ」と答え、早期退陣を求める民主党内の動きにクギを刺した。
首相は「私自身のことで迷惑をかけていることは理解しているが、国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いで頑張るしかない」と強調。一方、9月の民主党代表選の出馬について「そこまで考えている余裕はない」と述べるにとどめ、長期的な政権運営が描けないもどかしさをにじませた。
退陣論の火消しを急ぐ首相に対し、民主党の役員会は今後の対応を小沢、輿石両氏に一任することを申し合わせた。小沢氏は役員会で「首相から呼ばれて、話し合おうということだったが、今日は時間がないので、一両日中にきちんとした話をする」と指摘。首相の認識と異なり、続投を容認したわけではないとの見方を示した。
また、小沢氏に近い民主党の高嶋良充参院幹事長は31日、国会内で記者団に対し、「非常に深刻な事態に陥っている。事態打開を参院側から要請したい。どのような形で対応されるかは首相の決断にかかっている」と首相の自発的辞任を公然と求めた。
一方、社民党は野党側が提出予定の内閣不信任決議案や首相問責決議案の対応について、改めて協議する。同党の又市征治副党首は31日夜、「民主党との選挙協力の前提は鳩山退陣しか道はない」と言明。首相続投なら民主党は大敗するとの見通しを示した上で、「小沢氏が何も策を打たないということはないだろう」と早期決着に期待感を示した。【坂口裕彦、念佛明奈】
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